by
●日本プロ野球の収支
*DATE: 10月 3日(火)23時08分44秒 TITLE: the income of NPB NAME:ひげいとう
●日本マスコミについて
*DATE: 7月8日(日)21時54分01秒 TITLE: マスコミに足りないもの NAME:OGI
*DATE: 7月9日(月)00時07分46秒 TITLE: マスコミについて NAME:ギャラ
●日本プロ野球の収支
*DATE: 10月 3日(火)23時08分44秒 TITLE: the income of NPB NAME:ひげいとう
MBさん、皆さん、どうもです。ドクターストップ、プロデューサーストップがかかって、現在自宅静養中のひげいとうです。
日本プロ野球の収入不均衡状態について、一つの資料を提示します。ソースは、週刊現代平成12年3月4日号の「研究・渡辺恒雄と読売新聞(4)」
※※プロ野球12球団の経常利益
★セントラル・リーグ
’88 |
’89 |
’90 |
’91 |
’92 |
’93 |
’94 |
’95 |
’96 |
’97 |
|
よみうり |
3,223 |
3,833 |
2,246 |
2,687 |
732 |
5,081 |
4,847 |
4,225 |
5,498 |
3,532 |
(2) |
(1) |
(1) |
(4) |
(2) |
(3) |
(1) |
(3) |
(1) |
(4) |
|
ヤクルト |
448 |
608 |
831 |
644 |
289 |
44 |
471 |
--- |
279 |
--- |
(5) |
(4) |
(5) |
(3) |
(1) |
(1) |
(4) |
(1) |
(4) |
(1) |
|
横浜 |
385 |
359 |
317 |
985 |
517 |
176 |
125 |
--- |
289 |
392 |
(4) |
(6) |
(3) |
(5) |
(5) |
(5) |
(6) |
(4) |
(5) |
(2) |
|
中日 |
542 |
625 |
655 |
538 |
551 |
331 |
--- |
--- |
2,294 |
1,783 |
(1) |
(3) |
(4) |
(2) |
(6) |
(2) |
(2) |
(5) |
(2) |
(6) |
|
阪神 |
52 |
120 |
67 |
69 |
504 |
532 |
112 |
151 |
--- |
652 |
(6) |
(5) |
(6) |
(6) |
(3) |
(4) |
(5) |
(6) |
(6) |
(5) |
|
広島 |
332 |
202 |
912 |
812 |
575 |
357 |
678 |
693 |
258 |
649 |
(3) |
(2) |
(2) |
(1) |
(4) |
(6) |
(3) |
(2) |
(3) |
(3) |
★パシフィック・リーグ
’88 |
’89 |
’90 |
’91 |
’92 |
’93 |
’94 |
’95 |
’96 |
’97 |
|
西武 |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
(1) |
(3) |
(1) |
(1) |
(1) |
(1) |
(1) |
(3) |
(3) |
(1) |
|
千葉ロッテ |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
(6) |
(6) |
(5) |
(6) |
(6) |
(5) |
(5) |
(2) |
(5) |
(6) |
|
日本ハム |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
(3) |
(5) |
(4) |
(4) |
(5) |
(2) |
(6) |
(4) |
(2) |
(4) |
|
近鉄 |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
(2) |
(1) |
(3) |
(2) |
(2) |
(4) |
(3) |
(6) |
(4) |
(3) |
|
オリックス |
--- |
52 |
71 |
77 |
75 |
--- |
77 |
216 |
164 |
140 |
(4) |
(2) |
(2) |
(3) |
(3) |
(3) |
(2) |
(1) |
(1) |
(2) |
|
福岡ダイエー |
--- |
--- |
63 |
64 |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
--- |
(5) |
(4) |
(6) |
(5) |
(4) |
(6) |
(4) |
(5) |
(6) |
(5) |
(単位:百万円)
※---は、所得4,000万未満で非公表
※()内はシーズン順位(僕が付記してみました)
■日本野球機構99年度決算資料
当期収入 約4,300
各球団からの会費 732
日本シリーズ収入 1,600
オールスター収入 1,100
■MLBのテレビ放映権料
・全国ネット、ローカル(地域)ネット、ペイTV(ケーブルTV)
ローカルネットとペイTVは各球団が権利を有するが、全国ネットはコミッショナーが管轄。年数十億の収益は各球団に公平に分配。弱小球団はそれだけで収益の40%を超えるほど。
■巨人の興行権試合
全て日本テレビが放映権を格安で獲得している。\5,000万/試合
他のセ・リーグチームの巨人戦の放映権料は、\15,000万/試合 巨人戦以外 800万/試合年間約67億の利益損失といえる。
ここまでの格差が生じていて、自由競争もへったくれもないもんだってな感じですな。この格差がそのまま自助努力(この場合ファンサービスなど)であれば何の文句もないんですが、そうでないことは皆さんご存知の通りであります。
まだまだ言い足りないのですが、これを元にここに集う皆さんの活発な議論を期待させていただきます(いや、あまり長文の書き込みなどが発覚すると「ホントに静養してるんかい!」とツッコミもあるかもしれず……しどろもどろ……)。
一つ言い訳をすると、※※〜※※の部分は、半年前にテキスト化していたものです。
それではまた。
●日本マスコミについて
*DATE: 7月8日(日)21時54分01秒 TITLE: マスコミに足りないもの NAME:OGI
またMBさんの定番テーマ(?)マスコミ論になりましたね。
私は、日本のスポーツマスコミの最大の問題は、悪い意味でサラリーマン的であることだと思います。具体的に言えば、外部に対する責任感の欠如とプロ意識の不足です。自分の組織を「公器」と称しながらこれでは困るわけですね。
インタビューの技術が全く軽視されていて、気の利かない質問ばかりしていますし、取材先やその周辺に対する配慮という面でも問題がありそうです。要するに、惰性でやっていて全然頭を使っていない。
「何か談話取っとかないと紙面が埋まらない、社内でおこられる」程度の気持ちで事務的に取材しているのではないか、という印象を与える記事が多いです。もともと話すことがそれほど好きでない選手の場合は、そういう輩と会話して楽しさを感じることは少ないでしょう。それで、ますますインタビュー嫌いの選手を作ってしまうのではないかと思います。
記者の側に「ファンに本当の満足を与えるために記事を書く」という使命感が感じられれば、選手の心構えも違ってくるはずだと思います。
そもそもスポーツ選手は、競技での自己表現が第一義なわけで、言語での自己表現はあくまでオマケのようなものでしょう。選手の自発的表現力だけでは出てきにくいものを引き出してこそ、マスコミの存在意義が主張できるというものです。新庄のように言葉による自己表現も好きな選手ばかりなら取材も楽でしょうが、それを標準に考えてしまうのは間違いです。「選手がしゃべってくれない」ではなく、「選手の話をうまく引き出せていない」ということをもっと反省すべきですね。
*DATE: 7月9日(月)00時07分46秒 TITLE: マスコミについて NAME:ギャラ
OGIさんのマスコミ批判は同感です。
私は業界紙に勤めていて、肩書きでは記者なのですが、記者のサラリーマン化説はもっともだと思います。しかしサラリーマン化はあらゆる業界に浸透している現象だとも思います。個人的には、西鉄ライオンズのような野武士集団が好きですが、雀荘・二日酔い・お姉さん宅などから球場に直行して野球をする選手を「いいねー、さすがプロだね」と評価する風潮はもはやないでしょう。
そういう時代、つまり管理する、管理しているということが評価の対象になってしまっている時代なんだと思います。
記者でいうと、悪名高き記者クラブ制度がありますが、これも情報を「自分一人だけで取ってくる」という個人の能力に頼るより、自動的に情報がもらえるシステムを築くほうが合理的と長年の経験で記者自身や経営者が判断したのでしょう。もちろんアメリカのようにチーム制にして、組織の単位を小さくすることで「個人」を生かすシステムの方がいいと思いますが、大会社としては命令系統が単純なほうが都合がいいのでしょう。実際、毎日毎日各社の棚に官庁が「投げ込み」をし、テーマによっては官庁の担当者が大学のゼミよろしく「レクチャー」を開き、懇切丁寧に解説してくれるのですから、あとはまとめるだけですから、誰だって新聞記事は書けるといえば書けると思います。
私の会社は記者クラブに所属していません。その理由は記者クラブも一般紙用と業界紙用とがあって、業界紙の記者クラブは数人登録で月2万円などと安いもんですが、記者クラブに入ると結局一般紙と同じ記事を書かざるを得なくなり、速報性・影響力の点から同じ土俵で勝負しても意味がないので、むしろ自滅しかねないので入っていないのだと思います。逆に業界紙でも惰性でやっているような会社だと記者クラブに入ることでとりあえず定期的に情報がもらえるので、その情報で簡単に紙面を埋めることができるので、記者クラブというのは業界紙にとっても誘惑でしょう。
簡単にもらえる情報はまったく意味が無い、とは思いますが、結局意味のある情報は個人と個人との信頼を前提にしているので、時間もコストもかかり、会社の信頼を築きけばあとはシステムを練り上げ、サラリーマン記者を採用、育成することで、会社経営としては完成されるのだろうと思います。合理化の果てはどの業界も雇用する人間をサラリーマン化し、サラリーマン化された存在に疑問を覚えないであろう無難な人が採用される、という悲しいサイクルがあるのではないでしょうか。
私個人としては、「噂の真相」や「ダークサイドジャパン」のような雑誌が好きで、いい記事は取材される側から「うさん臭い、怪しい奴だな、こいつは」と思われるフリーライターが書いているとおもっています。