嵐と地震とエンジェルズ by 3:16

    第11回 サンベルナルディーノ・スタンピード(Aug 20, 2002)

    第12回 ストーム、カリフォルニアリーグ・チャンピオンシップへの道(Sep 17, 2002+Oct 07, 2002)

    第13回 エンジェルズ、ワールドチャンピオンに!(Nov 15, 2002)

    第14回 秋、そして冬。40人ロースター決まる。(Dec 16, 2002)

    第15回 チケットを買うぞぉー!(Jan 20, 2003)



    (第11回) サンベルナルディーノ・スタンピード


     予定しておりました、クエイクスのフォト・セシッョン・デーには行くことが出来ませんでしたので、予定を変更しまして、前期優勝のスタンピードのご紹介をします。


     サンベルナルド・スタンピードは、2001年から日本でおなじみのシアトルマリナーズの傘下のチームになりました。その前は、ロサンゼルス・ドジャーズの傘下。今年クローザーに抜擢されて、大活躍のエリック・ガンエーや、エイドリアン・ベルトレが、このチームの卒業生です。


     チーム公式ホームページ。


     1999年、2000年のディフェンディング・チャンピオンとしてのぞんだ昨2001年、我らがストームに優勝をさらわれ、わずかに2位でした。
     今年また、シーズン前期優勝を果たしています。非常にいいチームです。


     サンベルナルディーノ市は、サンベルナルディーノ郡にあり、ロスアンゼルスから東に約1時間、ランチョクカマンガ・クエイクスよりもさらに東にほんの15分ぐらいのところに位置しています。やはり夏は猛烈に暑いところです。


     サン・ベルナンルディーノ市の公式HP


     リンクにある、旧ルート66ランデブーのホームページをご覧下さい。盛り上がっている街の様子が伺えますね。旧ルート66は、映画などにもよく出てくる、米国モータリゼーションの象徴とも言うべき旧国道です。


     旧ルート66ランデブーのHP


     もうひとつ、面白いエピソードがあるのですが、このサンベルナルディーノという街は、ハンバーガーのマクドナルド発祥の地なんです。
     本社はもちろん、よく知られていて博物館も建っているイリノイ州、1号店はシカゴ北西のデスプレインですし、創始者はレイ・クロックさんなのですが、実はこのサンベルナルディーノに所縁があるのです。
     マルチミキサーの営業マンをしていたクロックさんが、通りかかったとあるレストランで、あまりに出てくるのが早いことに驚き、当時経営していた、ディック&マック・マクドナルド兄弟に、フランチャイズ店を開くアイデアを持ちかけました。もちろん、各店舗にマルチミキサーを売るのが目的でした。
     で、「だれか店オープンしてくれる人はいるのかい?」ってことになって、「じゃ、私はどうでしょう?」って、出来たのが、世界のマクドナルドの第1号店になったというわけです。


     マクドナルドのホームページには、そのお話が載っています。写真にあるマクドナルド兄弟のお店は、残念ながら今では残っておりません。現存し、いまでも経営しているマクドナルド最古の店舗は、ロサンゼルスの、ダウニー市にあって、いまでも当時の古いロゴのまま経営しているんですよ。ちょっと見、マクドナルドじゃないみたいに見えます。


     マクドナルド公式HPから、マクドナルドの歴史のページ


     ぼーる通信の公式ホームページにお越しいただいている方々には、ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、この、サンベルナルディーノ・スタンピードの前身のチームとして、サンベルナルディーノ・スピリットという球団が、現球場の程近くの別の球場でプレイしておりました。この時もしばらくマリナーズ傘下だったのです。
     この時のスーパープレイヤー、ケン・グリフィーJr.の背番号24は、今でもチームの永久欠番になっています。


     近い将来、第2のグリフィーが出てきて、イチローと一緒にプレイすることになることでしょう。今から楽しみですね。


     次回は・・・、 


    「ストーム、カリフォルニアリーグ・チャンピオンシップへの道」をお送りする予定です。


    (Aug 20, 2002) 



     (第12回) ストーム、カリフォルニアリーグ・チャンピオンシップへの道


     今シーズンのストームの戦いぶりは、本当に印象的でした。
     昨年の優勝およびマイナーリーグ・オブ・ザ・イヤー獲得チームとして奮闘するも、(パドレスは今年苦しかったですからね)オーガニゼーションの事情により、たくさんのプレイヤーを、上のレベルにプロモート。メジャー傘下のマイナーチームとしては、本来はチーム冥利に尽きることなのですが、カリフォルニアリーグの覇権争いには、いささかダメージが大きすぎました。
     前期を、前回リポートいたしました、2000年覇者のサンベルナルド・スタンピードにさらわれ、苦しい戦い。後期も、完全優勝をねらうスタンピードにシーズン終盤トップを走られていました。


     すでにご紹介しましたように、ボブルヘッド人形も出ている、ストーム・スーパースターのザヴィアー・ネイディもAAAで活躍、特にオリバー・ペレス投手の場合はとんとん拍子にパドレスまで駆け上がって、メジャーリーガーの先発投手として大活躍、結局15ゲームに先発して4勝5敗、90イニングを投げて、97奪三振、防御率3.50でした。打線の援護がもう少しあったら、10勝していたかもしれません。
     こうしたことは、マイナーチームにとっては非常にうれしい限りですね。


     さて、その苦しい後半シーズン、ストームは最後の10ゲームをなんと怒涛の10連勝で飾り、1ゲーム差でスタンピードを逆転、プレイオフへとなだれ込みました。
     この連勝の間、後半の主砲となった、第10回でご紹介しましたジョン・ノットが爆発。もう一人投手では、マイナーのフリーエージェントとして獲得した左腕のコーリー・スチュワート投手が、週間MVPを獲得するなどの大活躍をしました。この投手も近いうちに上に上がって活躍しそうな逸材で、以前何度かご紹介しました2000年ドラフト1位のマーク・フィリップス左腕投手とともに、非常に楽しみな存在です。


     最初は、D-バックス傘下のランカスター・ジェットホークスと2戦先勝の3ゲームによるミニ・プレイオフ・シリーズを2連勝で一蹴、宿敵シアトル傘下のスタンピードとの3戦先勝の5ゲームによるディビジョンシリーズにこまを進めました。


     初戦、ストームは6-1とリードしたゲームを逆転され、落としてしまいます。シーズン中から続いた連勝もストップ。第2戦も敗れ、対戦成績を0-2とリードされてしまい後がなくなります。
     しかし、第3戦、チームのサイヤング賞に輝いた、ダンカン・マカドゥー投手の好投で2-1で逃げ切ると、第4戦も延長戦の末、辛勝。つづく第5戦も10-5とスタンピードを下して、ついにカリフォルニアリーグのチャンピオンシップにまで到達しました。
     あいにくチャンピオンシップは、1勝4敗とストックトンに完敗してしまいましたが、本当にエキサイティングなシーズンでした。


    ●特別緊急報告


     ところで、この『嵐と地震とエンジェルズ』、オリバー、ジェイク・ピーヴィーの活躍や優勝などで、すっかりストームの話題が多くなってしまいましたが、10月に入り、ランチョクカマンガ・クエイクスにもとてつもないビッグニュースが飛び込んできました。
     クエイクス戦士として第3回でご紹介しました100マイル投手の、“ジ・エクスプレス”こと、フランシスコ・ロドリゲス投手が、カリフォルニアリーグ終了後にエンジェルズに昇格、ヤンキースとのプレイオフに、快刀乱麻を見せつけたのです!


     3Aスティンガーズのプレイオフ終了後、9月の15日にエンジェルズからコールアップ。主に僅差で負けているゲームでしたが、ショートリリーフとして5ゲームに登板。最初の4ゲームで、なんとあのノーラン・ライアンのクラブレコードに並ぶ8者連続奪三振の快記録を打ち立て、しかもあっさりと敬遠で記録を終わらせてしまうのです。前のピッチャーが残したランナーがサードに居たので、チームの勝利を優先しての措置ですから仕方ありません。結局、5ゲーム合計で5と2/3イニングスを投げて13奪三振、防御率0.00、被安打3本、BB2つの素晴らしい成績でした。


     そして、普通は8月末までにロースター入りしていなかったプレイヤーにはプレイオフへの出場資格が無いはずなのですが、エンジェルズには、ケベッカーのスティーブ・グリーン投手の枠が故障で空いていたために、フランキーにチャンスが巡ってきました!
     4年連続ア・リーグ王者のヤンキースに対し、並みいるスラッガーをばったばったと三振に斬る、世界中が目を見張るようなピッチングを見せ、プレイオフで2勝を上げてしまったことは、あらためてご説明するまでも無いでしょう。
     メジャー最初の勝利が二つともヤンキース相手のプレイオフだなんて!
     20歳でプレイオフ2勝をあげたのは、あのドジャーズの大スター、フェルナンド・ヴァレンズエラ投手以来だそうです。


     それにしても、シーズンの終わり近くに、本当にすごいニュースが飛び込んできました。
     ゴー!フランキー!


     次回は・・・、 


     ア・リーグのチャンピオンシップシリーズ、そしてもしかしたらワールドシリーズでの、フランキーの活躍があったら、こんなに幸せなことは無いんですが・・・。
     シーズンオフ・リポートには、なにがお伝えできるか、楽しみにします!


    (Sep 17, 2002+Oct 07, 2002) 



    (第13回) エンジェルズ、ワールドチャンピオンに!


     思いがけずも素晴らしいことに、チーム創立以来42年目にして初めて、ワールドチャンピオンを勝ち取ることが出来た我らがエンジェルズについて、今回は『嵐と地震とエンジェルズ』の視点から、リポートをお届けしようと思います。


     ご存知の通り、“ジ・エキスプレス”こと、我らがフランシスコ・ロドリゲスは、前回のディビジョンシリーズに続き、ア・リーグのチャンピオンシップ、そしてワールドシリーズと、本当に信じられないくらい素晴らしい活躍を見せてくれました。
     セットアッパーというよりは、様々な重要場面で登板、怖いもの知らずな若者らしいピッチングでチームに活力を与えてくれました。ポストシーズントータルで、18回2/3を投げて、5勝1敗、防御率1.93、被安打10、奪三振はなんと28!!アウトのうち、ちょうど半分は三振です!
    プレイオフ中に、K-Rodというニックネームが出来て、すっかり定着してしまいましたね。昨年までシングルAのカリフォルニアリーグ、我らがクエイクスで投げていて、今年の9月15日にエンジェルズに上がってきたばかりなんですから、まさしく夢のようです。序の口から贔屓にしていたお相撲さんが、横綱戦に金星をとったみたいな気持ちですね。


     ボンズとの勝負は見ものでした。
     最初の対決は、あの、シリーズを象徴するようなゲームとなるワールドシリーズGame6の5回、2球目、高めに浮いてしまったチェンジアップを、エジソンフィールドでは見たこともないような、一瞬大観衆全員が息を飲んでしまったほどの、超特大ホームランを打たれてしまいましたが、次の7回の打席では、スライダーで三振に切って取り、奇跡の逆転を呼び込みました。


     ところが、ずば抜けたスーパースターのいないせいなのか、アメリカのマスコミでは、あの日本でもすっかり有名になってしまったラリーモンキー中心に取り上げられることが多くて、実をいうと、私としては「ちょっと実力で頑張っているプレイヤーが気の毒だなぁ。」という風にも思っていました…。


     そのラリーモンキーのデビューは、2000年の6月6日、インターリーグの対ジャイアンツ戦!でした。


     1点ビハインドの9回、素晴らしいクローザーのロブ・ネン投手!に対して、アダム・ケネディのヒットの後、映画「エース・ヴェンチュラ」に出てくるおサルさんの場面に、「Rally Monkey」の文字をかぶせてスクリーンに出し、観客を盛り上げたところ、代打のスピージオが歩いて続き、アースタッドがヒット、スクイズ失敗の後、モー・ヴォーンのタイムリーで逆転してしまうのです。この時の最終スコアは6-5!
     これは奇しくも、7回にスピージオが3ランを放ち、8回にロブ・ネンからトロイ・グラウスが逆転打を放って6-5で終了した、今年のワールドシリーズGame6と同じスコアでした。そして私は、スタンドでラリーモンキーの“集大成”を観たような不思議な気持ちに包まれてしまいました。
    ジャイアンツ戦に始まり、ジャイアンツ戦に終わる・・・。


     アナハイム・エンジェルズは、来シーズンからラジオ局も変わります。
     私は、KLAC 570AMのロリー・マーカスさんが、 勝利ゲーム後にいつも言う「Just another Halo victory.」というフレーズがとても好きだったんですが、ディズニー系列のESPNラジオ1110AMに移るんです。1110AMをホーム局にしていたアイスホッケーのキングスは、これもディズニーが買収した710AMに移動。この局は、以前エンジェルズ前オーナーのカントリー歌手、シーン・オートリーさんが所有していて、エンジェルズは以前はここをホームにしていました。名前もKDIS 710AMに変わって、ディズニーチャンネルになったんです。あれ?ディズニーは、アナハイム・マイティダックスのオーナーなんですけれどね。


     ところで、今シーズン中からディズニーは、エンジェルズを売却したい旨を表明していましたが、ワールドシリーズに勝った後も、その考えに変わりが無いことを表明しました(11月7日)。カリフォルニアディズニーの経営状態は芳しくないようです。
     ですが、チームにとっても97年に始まったディズニーの悪夢が、ワールドチャンピオンになったことで払拭できたような気がします。願わくは、いいオーナーが見つかって、経営の問題がうまく終結することになるといいのですが・・・。


     さて、どうなることでしょう?!


    (Nov 15, 2002) 



    (第14回) 秋、そして冬。40人ロースター決まる。


     今回は、シーズンオフの、チーム編成のお話です。
     日本を代表するプレイヤー・マツイも含めたFA市場の動きは、MLBにとっての大きなニュースとして、連日、いろいろな話題が流れています。今年はいまのところ、アトランタのグラビンのメッツ移籍が一番大きいニュースでしょうか。


     さて、元オリックスのタグチが挑戦しましたので、アリゾナ・フォールリーグをご存知の方も多いと思います。ワールドシリーズの終了後、各チームの若手のプレイヤー達は、来期に向けて、少しは暖かい場所に舞台を移してしのぎを削るのです。実戦に身を置いてこそ得られる経験も少なくありませんからね。
     本「ぼーる通信」時点では、ウインターリーグも南米など各国で行われています。
     スタッツや、各プレイヤーの活躍ぶりなど、これら公式ページをご覧ください。


    アリゾナ・フォールリーグ

    ウインターリーグ(ハワイ)

    ウインターリーグ(2003-2004)

     じゃぁ、そういうわけで、当「嵐と地震とエンジェルズ」のコーナーでは、ストームとクエイクスのプレイヤーを見ていくことにしましょう。


     まずは、ストーム。
     この11月末ストームからは、2人がパドレスの40人ロースター入りしました。新しくパドレスに5人加わったマイナーリーガーのうち2人が、昨年のストーム戦士なんです。
     彼らは、ピオリア・ハバリナスというチームで、フォールリーグをプレイしていました。


     マイケル・ニコラス右腕投手、そしてコーリー・スチュワート左腕投手です。ともに23歳。
     ニコラスの方は、ドミニカ出身で、ノンドラフトのFA入団です。昨年は主にリリーフとして65ゲームに登板、3勝2敗9セーブで、防御率2.91。奪った三振は121個。やや横殴り気味にちぎり投げる感じの、勢いで押す力強いピッチングですが、ワイルドピッチでずいぶん痛い目にあいました。
     スチュワートの方は、元々レッズにドラフトされ、テキサスの独立リーグを経て、パドレスに入団、後半からストームに合流しました。
     フォートウエインにいた時とあわせて、今期は11勝をあげ、防御率2.80、128.2回で155奪三振をあげています。左から切れのいいカーブを投げます。


     二人とも、今年入った大ベテランのオロスコから、いろいろ教えてもらえるといいですね。
     今回ロースターに入れませんでしたが、ハバリナスでは、おなじみのタグ・ボズィート、ジェイク・ゴートリュー、ザヴィアー・ネイディも活躍しました。特にタグは、HRダントツの12本を放って、リーグMVPに選ばれました!


     一方、クエイクス。
     こちらは、3人がマイナーから40人ロースターに入りましたが、うち2人がクエイクス戦士でした。もう一人は3Aソルトレイクの、ロブ・キンラン外野手。打ちまくって、パフィシックコースト・リーグのMVP+新人王に選ばれました。


     リチャード・フィッシャー右腕投手22歳は、第8回でもお知らせしました、地元フォンタナ出身で、00年ドラフト21位入団。小気味のいい切れのあるボールと落ちる球、そしてコントールのいいピッチャーです。終盤は、2Aアーカンソーに移りました。19先発で防御率3.50。2A昇格で、奪三振王は逃しましたが、138三振を奪いました。
     ボビー・ジェンクス右腕投手21歳は、逆に終盤に2Aアーカンソーから降りて来ました。なんでも、バスの乗り方に違反があって、罰として降格されたそうです。このキッドも、地元ミッションヒルズの出身で、00年ドラフト5位入団。
     体格のいいパワーピッチャーで、このフォールリーグで、コントロールが飛躍的に改善されたとのレポートがありますが、アリゾナでのピッチングを見ていない私には、とても信じられません。落差の大きいカーブと、スピードボールは素質十分ですが、暴れん坊でしたからね。11先発で防御率4.82。


     40人ロースターには入りませんでしたが、同じく第8回でお伝えしました、カルロス・ダンカン外野手も、冬のドミニカン・リーグで大活躍しています。


     やはり、シングルAの場合、一足飛びにメジャーで名前が挙がる、となると、圧倒的にピッチャーにチャンスが多くなってしまいますね。
     さて、こうしてチームの40人ロースターの決まったあと、各チームGMが集結するウインターミーティングなどでトレードが話し合われ、さらに埋もれているマイナーリーガーはルール5ドラフトやトレードで発掘され、来季に向けての各チームのメンバー構成が改善されていくわけです。
     このあたりのお話は、次回以降に回させていただこうと思います。


     今回はオフシーズンということもあり、観戦した情報を中心にお知らせするわけに行きませんでした。情報を提供してくださった読者のみなさん、ご協力ありがとうございました!


    (Dec 16, 2002) 



    (第15回) チケットを買うぞぉー!


     今週は、スーパーボウル・ウィークです。
     アメリカにいるほとんどのスポーツファンは、今週ばかりは野球のことは、もうすっかり忘れております。私も含めて。


     さて、そうしたこの時期の野球の動きをご紹介しましょう。


     若手のウンターリーグも終了し、各チームGM達のウンターミーティングも終わり、大きなトレードも一応の落ち着きをみせ、今年の各チームの体制がほぼ固まり、来月からスプリング・キャンプに突入していきます。
     今期のシーズン日程も、最終の確認がなされ、これからチケットの発売時期がやってきます。


     まずは、シーズンチケットから先行して発売されておりまして、ばら売りシングルのチケットはまだこれからです。


     大学野球のシーズンは、だいたい2月-5月いっぱいまでで、1月の末の末から、スタートします。もう、すぐそこです。
     私の近所の大学では、1月最後の土曜日に、メジャー、マイナーで活躍中のOBを呼んで、エキジビションのOB戦なんかも行われるようです。
     このゲームには、以前ご紹介しました、パドレスのマーク・カッツェイ、フィル・ネイビンや、ヒューストンのカーク・サールースなどもCS Fullerton大に戻ってくるようです。


     その他にも、メジャーリーガーが、住んでいる近くや、出身校のグラウンド、トレーニング機器を借りて、大学でスプリング・キャンプ入り前の自主トレを行う場合も多いようです。
     近所の大学にも、エンジェルズのプレイヤーが来ているようですよ。
     着々とシーズンが近づいて来ていて、わくわくしますね。


     そんな訳で、私はこれからチケットを買うことにします。
     エンジェルズのシーズンチケットは、2つ席を買うともう2席おまけがついてくる方式です。4席買うのには、ちと値が張りますが、野球キチガイには決して手の届かない金額ではありません。が、仕事がありますと、そんなにたくさん観に行けるわけがないのでこれは断念。
     人によっては、友達と手分けして買って、分け合うということもしているようです。4席をということだけではなく、カード、日にちによって分けることも出来ますからね。
     それともうひとつ、比較的空いている球団に多いようですが、ミニプランチケットなる、10ゲームから20ゲームぐらいの、金・土・日を中心にしたセットチケットを販売している場合があります。
     丁度シーズンチケットの分割購入のような具合になるので、ちょっとしたシーズンチケットホルダー気分で観戦が出来ます。


    エンジェルズのチケット購入情報が載っているページ


     私が買うのは、クエイクスと、ストームのミニプランチケットです。
     シングルAカリフォルニアリーグの両チームでは、こじんまりした球場の野球を観る・楽しむにはすごくいい席のシーズンシートが、$490くらいで買えますから、それこそ金額的には手が届くのですが、やはりそんなにたくさんは観に行けませんからね。


    クエイクスのチケット購入情報が載っているページ


    ストームのチケット購入情報が載っているページ


     日にちは、自分の都合で入れ替えてもらうことも出来るんです。
     今年あるプロモーションなんかもチェックしながら、あの日、この日、って選んで買うの、とても楽しいんですよ。
    7ゲームのプランなら、それこそ全部で$50-70で、特等席の駐車場チケットもセットにして、シーズンチケット・ホルダー気分って訳です。
     気分だけじゃなくて、ミニプランチケット・ホルダーにも、球団からのお知らせや、球団関連の色んな催しへの招待、来期のシーズンチケット購入のお勧めや、クリスマスカードなんかが届きますので、非常によくしてもらえる印象です。


     ・・いつといつにしようかなぁ。


     次回は・・・、


     エンジェルス・スプリングキャンプに参加しているクエイクス戦士の様子や、大学野球開幕の様子をお伝えする予定です。


     元タイタンズのUさん、いろいろ情報をありがとうございました。


    (Jan 20, 2003) 


     第16回〜20回はこちら

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