あざらしのすぷらっしゅふぁうんてん by あざらし
第3回 カウフマンスタジアムで愛されているたくさんのものについて
第1回 カンザスシティへようこそ!
アメリカ合衆国の広大な国土のど真ん中
Heart of Americaと呼ばれたその土地にそれはある
だだっぴろい平原のど真ん中、突如現れる噴水と緑あふれる田舎町
その町のとても大切な宝物、それがカンザスシティロイヤルズ
東の王者ヤンキースのようなあの強大さもなければ、
西のマリナーズのような伸び盛りの躍進感もまだ感じられない
東海岸のニューヨーク、西海岸のロスのような大都会を通じて
たくさんの日本人に親しまれているわけでも決してない
でも、みんなあまりまだ気がついてはいないのだけれど
宝石の原石のような輝きをそのチームは秘めている
完成された宝石のような、磨き抜かれた輝きはまだないけれど
その原石はこれからどんな形にカットされるのか、待っている
そんなロイヤルズをただ応援したくて、また今年もカンザスに行く
地元カンザスのファンと共に、愛するチームにひたすら声援を送るために
バックスクリーン横にある、とても美しい噴水と滝にとうとうと流れてやまない
あのどこか懐かしい水音を聞きながら、選手の活躍に拍手と喝采を贈るために
みなさん、こんにちは。あざらしです。昨年夏に初めてカンザスシティロイヤルズの試合をカウフマンスタジアムで観戦して以来、その時地元ファンの熱い声援に感動してロイヤルズファンになった者です。(以来、それが高じて昨年の冬にはロイヤルズの応援サイトも作ってしまいました。日々ロイヤルズの試合結果が気になる今日この頃です。笑)
タイトルにある「すぷらっしゅ・ふぁうんてん」というのは、ロイヤルズの本拠地、カウフマンスタジアムのバックスクリーン横にある美しい噴水のことを指しています。この噴水こそが、周囲の緑あふれる美しい風景と共に、ロイヤルズを語る上で欠かせないものの一つとなっています。
実は、もともとロイヤルズのことはつい最近までほとんど何も知りませんでした。少なくとも、去年夏に実際選手を目の当たりにするまでは。
元をたどれば、私がロイヤルズファンになったきっかけはマック鈴木選手のファンであったことに始まります。マリナーズのマイナーでがんばっていた彼が突然ロイヤルズに移籍したその時も、「ロ、ロイヤルズ??カンザス?!どこだそれはっ?!」といった具合でしたから、お恥ずかしながら。(実際に地図を広げて確認したのを覚えています。それぐらいロイヤルズは当時私にとって遠い存在でした。)
もうすでにみなさんお気づきかもしれませんが、私はロイヤルズファンとしても、メジャーファンとしてもど素人の域を超えません。そんな私ではありますが、これから皆様に、私なりに見たまま感じたままのロイヤルズというチーム、カンザスの町の魅力をこの場を通じてお伝えできればと思っています。
次回からは、最近始まった地元カンザスのファンとの交流の話や、またかつてニグロリーグでその名を馳せた「カンザスシティ・モナクス」というチームを通じて、カンザスの野球史についてもおいおい触れていくことができればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
第2回 読者の皆様へ、ちょっとしたお知らせ
今回、第二回の原稿を書くにあたって、皆様にちょっとお知らせしておきたいことがあります。この度カンザスシティに二週間ほどロイヤルズの野球の観戦旅行に行って来ますが、その際に現地のファンの方のご好意で、ニグロリーグの名選手として名高いBuck O'niel氏(或いは他の元選手)にインタビューできるかもしれないということになりました。これを書いている現時点(7/11)ではまだはっきりと決まっていませんし、可能性がボツになることもあり得るのですが、一応ご報告までに...。
(事のはじまり)
と、私が前述したことに驚かれた方も大変多いのではないかと思います。(かくいう私もこの話を聞いたときには腰が抜けるほど驚きました。)事の始まりは、この四月に私がカンザスに、現地在住の熱心なロイヤルズファンと友人になって、この夏にできれば自分が訪問する際に一緒に観戦できたら楽しいだろうな、と思ったことにあります。
昨年観戦したときは、イリノイに住んでいる日本人留学生の方に案内していただきました。それはそれですごく楽しかったのですが、でも現地の盛り上がるファンの中には今ひとつ入ってゆけず、何か物足りなく感じました。自分たちはまだよそから来た「お客さん」なのだなあと。そして、この四月に私なりに意を決し、ロイヤルズの公式サイトの掲示板の常連で、いつも熱心な書き込みをすることで有名なPaulaさんという人に「ものはためし」ということでとにかくメールを出してみたのです。
(どんどん広がるロイヤルズの輪!!)
正直返事が来ないかもしれないなあ、と思っていたのですが、それは無用の心配で早速返事が来ました。彼女もロイヤルズのファンサイトを持つ、遙か遠くの日本からのファンにかなり興味を持ってくれ、いろんな自分の友人に私を紹介してくれたのです。元大学教授のWill、法曹界に身を置くBob、オーストラリアのファンのMatt、元CNNキャスターのCheryll。そして一番驚いたのが、今(7/11現在)アメリカンリーグで首位打者の位置につけているMike Sweeneyのお父さん、Sweeney Sr.でした。メールをくれるなりいきなり「今度うちの息子に言って、サインボールを送らせるから」とのことでした。
そして、そのボールは六月の上旬にちゃんと私の手元にやってきました。約束通りに。Sweeney選手が出身地のカリフォルニアにエンゼルス戦のために帰ってきたときに、息子にサインをさせたんだ、ということのようでした。試合で実際に使ったらしい公式球に書かれてあるサインは、もちろん家宝です。こんなにうれしかったこと、感動したことは無論ありませんでした。
(カンザス行きの旅行の計画を立てる)
そして、この七月にカンザスに観戦旅行に行く相談を初めてしばらくたった頃です。私がPaulaさんに「最近ロイヤルズのことでメルマガに書き始めたの。で、そこの編集長がカンザスシティにあるニグロリーグ博物館について調べてきなさい!と言ってるんで、よかったら連れて行ってもらえないかしら?」と頼んだら、そのことを知ったWillさんがいつの間にか私の知らないうちに気を利かせてくれて、なんとニグロリーグ博物館の方に取材のお願いをしてくれていたのです。
(そして今)
だから、今その準備に追われています。お話を聞かせていただけるかどうかは、多分大丈夫、ということではっきりと確定したわけではありませんが、ニグロリーグのことについて調べていくうちに、私自身、大いにその面白さにどんどん引き込まれていきつつあります。
本来なら、メジャーファンとしてはど素人の私が受けさせていただけるような話ではありませんし、正直迷いました。でも、編集長の応援もあることですし、できるだけ面白いお話をたくさん聞かせていただけたらなあと思っております。そして、もしその話が実現したら、次回はそのことをこちらで紹介できればと思います。Buck O'neil氏に会えるかどうかは、ご縁の問題で、その縁があったらいいなあ(笑)と思う今日この頃です。
第3回 カウフマンスタジアムで愛されているたくさんのものについて
(と、その前に、カンザスでのインタビューについての報告です。)
個人的な話になって恐縮ですが、第二回の原稿を書いたのはカンザス訪問直前の時でした。Buck O'Neil氏へのインタビューも実現するかわからない、と書き記して米国に発ったわけですが、結局無事にさせていただくことができ、またオマハ・ロイヤルズ(3A)ではマック鈴木選手にも会っていろいろ話を聞くことができました。この件については今その記事をまとめている最中です。次回以降おいおい報告させていただきますので、皆様どうぞ今しばらくお待ちいただければと思います。
(球場にて再発見!カウフマンはいつも愛に満ちている!(笑))
今回の観戦旅行では一週間ほど毎日球場に通っていたのですが、その度毎日いつも感じていたことがあります。それは「球場はいつも愛!に満ちている」ということ。地元チームロイヤルズを応援せずにはいられない気持ち。ひいきの選手のプレーひとつに大騒ぎして、地元名物のバーベキューに舌つづみをうつ。私も今回はカンザス在住の地元の友人に同行させてもらったので、いろいろとみんなの、一押し超おすすめ!のものをたくさん教えてもらいました。彼らが愛してやまないもの。実に誇らしげに語って勧めてくれたそれら厳選された名物ですが、みなさんもしカンザスに行くことがありましたら、是非お試し下さいませ。(笑)
(カウフマン名物その1 レモネード・ガイ チューイー)
「Lemone Lemone Lemone, Hewooooooo!!」っていうリズミカルなとても美しい声が今日もKMBZ(地元カンザスのラジオ局)のロイヤルズ戦ホームゲームの中継から聞こえてきます。そしてそれに呼応してたくさんのロイヤルズファンがお約束のように「Hewooooo!!」と返す。そう、レモネード売りのチューイーは、単にレモネードを売るだけではなく、たくさんのファンを楽しませてくれる、球場に欠かせない存在でもあるのです。黄色のシャツと黒のズボンの服装は他の売り子さんと同じですが、でも彼の美しくて張りのある声、そしてその軽快なリズミカルな響きは他の誰とも違います。
彼の声を聞くと、そこがカウフマンスタジアム。それぐらいみんなに愛されている存在です。彼がレモネードを売りに来るのを誰もが待っているような。(笑)もちろんレモネードの中身は誰から買っても一緒なのですが、不思議なものです。
(カウフマン名物その2 GATESのバーベキューとBBQソース)
カンザスといえば、やはり牛。カンザスシティの町中から車で十分少々走ったら、あっという間に周囲に延々と緑だけがばあーっと広がる農村部に入りますが、その両脇には必ず牛、牛、牛!!(笑)そして、町の至る所にお約束のようにバーベキューのお店がたくさんあるのです。
そしてそれらたくさんのお店が味を競っているので、どこもなかなかおいしいのですが、中でも地元の人曰く「カンザス1はやはりここだっ!!」と強く推薦してくれたのが、GATESのバーベキューです。ここのソースがやはりうまい!ということで、KCに住んでいるのなら誰もがそこのソースを冷蔵庫に「複数」持っているのが当たり前なんだそうです。(複数なのは、いろいろな味、例えば辛口とか甘口とか取りそろえているのが一般的という理由でした。やはりBBQがとても盛んなお土地柄、みなさん味には相当こだわっているようでした。笑)
もちろん、このカンザス1愛されてやまないBBQ、カウフマンスタジアムでも味えます。球場の食べ物がたくさん売っているコーナーの三塁側の所で買うことができ、私もおかげで野球を見ながらそのお味をしっかり堪能させていただくことができました!(笑)野球を見ながら、ということもあったのでしょうが、大変おいしかったです。是非みなさまも球場にてご賞味下さいませ!!
以上カウフマンのお勧め!でした。どうぞみなさまも機会があればお楽しみ下さい。
第4回 あるスポーツライターからの贈り物(前半)
(アメリカから届いた素敵なプレゼント!)
先日、カンザスシティに住んでいる、“The Pitch”という新聞でロイヤルズの記事などを担当しているGreg Hallさんという人から、でっかい段ボール箱が届きました。そして、早速中を開けてみてびっくり!ロイヤルズの永遠のヒーロー、ブレットのボール、2002年のSEASON TICKET HOLDERしかもらえない特製のロイヤルズ帽子、たくさんの立派な野球の本、そしてロイヤルズのPRESS用の資料と、あと私のカンザス観戦時のことを書いた彼の記事が掲載されたThe Pitchの記事が数部。
(七月末の、突然の取材の申し込み)
そう、実はカンザスから帰ってすぐの七月末、このGregさんから突然「君の日本のロイヤルズファンサイトに興味があるんだけど」とメールが来たのです。この時は相手が誰だかわからないまま「実は今カンザスから帰ってきたばかりなんです」と返事をしたところ、「実は僕、KCに在住のスポーツライターなんだ。日本のロイヤルズファンである君のことを取材したいんだけど」ということで、たくさんの質問が送られてきたのです。「君の職業は?」「年齢は??」「野球を好きになったきっかけは?」「どういういきさつで日本に住んでいるにもかかわらずロイヤルズファンになったのか?」「君はロイヤルズがどんなに弱くても、ロイヤルズのファンで有り続けることができる?!」等々。
もちろん、生まれて初めての取材です。しかも英語!!懸命に答えを考えて、必死に英語に直して書いて送りました。カンザスで観戦したときに友人に撮ってもらったSluggerrrという公式マスコットと一緒の記念の写真も。そして、それが8月中旬には記事になり、「できれば印刷されたThe Pitchを記念に欲しいので、よかったら一部送ってくれませんか?」とお願いしたところ、Gregさんは実に快く了解してくれたのです。「船便で送るから届くのがかなり先になるけど、楽しみに待ってて!」と。
(でっかい段ボールにびっくり!そして感動。笑)
だから、大きな箱が届いたときはびっくりしました。一緒に何かおみやげを送る、とは聞いていたのですが、まさかこんなに大きいとは!!そして、おそるおそる開けてみてさらにもうひとつ驚きました!前述のいろいろなたくさんのおみやげ。正直、「こんなにしてもらっていいんだろうか?」とちょっと不安にすら思うほどのお宝がずらり。そして、本の内容にも驚きました。”Baseball Fantastic”, ”THE NEW DICKSON BASEBALL DICTIONARY”, “Confessions of a BASEBALL PURIST”, “The Best American Sports Writing 1999”、そしてあのIvan Rodriguezが真正面を指さすド迫力の写真が表紙の、名選手の写真集、”Reflections of the Game LIVES IN BASEBALL”が。この写真集などはとても高価そうで、手にしたときは正直少しふるえてしまいました。
(Gregさんの思いやりが心に染み込みました)
実は、今回のアメリカ旅行ではいろいろ取材もした、ということ、そしてこのメルマガにロイヤルズのことについていろいろ書いているということもGregさんには話をしていました。だから、恐らく彼なりに気を利かせてこれらの品々を選んでくれたんだと思います。私はまだスポーツライターの卵とも言えないような新米中のど新米。そんなひよこ以前の私を知って、彼はこれから何か勉強になるような、役にたつようなものをと送ってくれたのです。確かにどれも、日本に住む私には手に入りにくいものばかり。というよりも、「こんな本があるんだなあ」と思うような、その存在すら知らないようなものでした。だから、心からこれらの本が、そして彼のやさしい思いやってくれる気持ちがうれしかったのです。
(後半へと続く)
第5回 著者からのお知らせとお断り
本来ならば、今回は「あるスポーツライターからの贈り物(後半)」をお届けする予定でしたが、本日は先日配信したばかりの「マック鈴木選手インタビュー 二人のマック」を執筆後の雑感をお届けしようと思います。(前述の続編につきましては、次回ということになります。どうぞご了承下さいませ。)
(インタビュー記事配信後のそれから)
先日16日に記事を配信していただいた後、実にたくさんの方から様々な感想をいただきました。本当にありがとうございました。心から感謝しております。
書いた人間としては、今回本格的に選手の方にインタビューさせていただくのが初めてなら、またそれを元に記事を書くのも初めてと、まさに右も左もわからない中、暗中模索の状態で書かざるを得ず、それゆえ未熟な部分も数多くあったと反省することしきりです。ただ、今回記事を書いたことをきっかけに、野球というスポーツをもっと自分なりに新しい視点からとらえてゆきたい、という気持ちも芽生えつつあります。これからまたいろいろそういったことも皆様にお伝えできればと考えております。
(マック鈴木選手、オリックスが指名)
皆様ご存知の通り、20日のドラフト会議にて、マック鈴木選手についてはオリックスが交渉権を獲得することとなりました。(これを書いている時点では、マック選手も入団に前向きと伝えられています。)
16才でアメリカに渡って以来、ずっとワールドシリーズを目指してきたマック選手にとって、今回の日本に戻るという選択は決して手放しで喜べる選択ではなかったと思います。そして、メジャーで目立った活躍をすることなく、自らの故郷に帰ることになるということについては、多少胸のうちに複雑な部分もあってもおかしくはないでしょう。
今回マック選手がヤクルト入団を希望していたのは周知の事実ですが、もしヤクルトに入団していれば、あの古田名捕手に球を受けてもらうことができて、野球選手として大いに学ぶところがあったことを考えると、その機会を逃したのは残念だったと思います。
(地元に帰る、原点に戻るということ)
ただ、それでも今回おそらく地元神戸に戻るということについては、何か大きな意味があるように感じています。生まれ育った場所に、久しぶりに帰ってみてそこでまたまとまった時間を過ごすとき、人は同じものを見ても案外これまで思っていたのとは異なるものをそこに見出して、そのことに驚かされたりします。例え不本意ながら自らの原点に引き戻されたとしても、その結果自分の人生で思いがけず一番大切なものがそこに隠されていたということに気がついたりします。
今回東京ではなく神戸に帰ることになったのには、案外重要な意味が隠されているように、筆者は個人的にそう感じています。そして、これまでどこか選手として伸び悩んでいたマック選手が、自らの人生に本当に必要な何かをつかんでくれることを心から期待してやみません。
これからもまたマック選手の活躍に注目、応援していこうとそう考えております。彼が選手としてだけではなく、一人の人間として真に生きること、野球をすることの本当の意味を見出したとき、その結果は自ずと成績となって目に見えるものとなってはねかえってくるとそう信じています。
がんばれ、マック鈴木選手!
第6回 あるスポーツライターからの贈り物(後半)
この十月に、カンザスシティに在住のスポーツライターのGregさんから思いがけずスポーツに関する本などたくさんの贈り物をいただいた話をしましたが、今日はその続きです。(間があいてしまって、大変申し訳ありませんでした。)
(感謝の気持ちを込めて、はるか遠く日本より届けたもの)
彼から贈り物をいただいた、その感激の気持ちはずっと私の中にありました。十二月になると私は海外在住の友人に一斉にクリスマスカードを発送するのですが、今年はGregさんにどうしてもお礼がしたいと思い、ロイヤルズファンの友人が十一月に開いた個展の時の写真と日本人形、そして少しばかり、その辺のスーパーで売っているようなものではありますが、キャンディーを届けさせてもらいました。
そうしたら、十二月の中程に彼からメールが来ました。「プレゼントありがとう!遙か遠くの日本からプレゼントが届いて、ホント家族みんなですごくわくわくしているよ。我が家の決まりで、クリスマスの日まではプレゼントはツリーの下に飾っておいて、その日が来たら家族みんなで一斉に開けることになっているから、まだ箱の中身は見てないんだよ。本当にありがとう!!」
(出会いという名の宝物がまたひとつ)
ちなみに、お正月があけてからまたメールが届きました。熱心なロイヤルズファンであるGregさんは、私以外の日本のロイヤルズファンの存在を知って、大変うれしく思っているとのことでした。また私が送った日本人形は今に飾って家族みんなで見ていて、キャンディーは、小さな息子二人が、毎晩夕食後に一つずつデザートとして楽しみに食べていること。ささやかな贈り物ではありましたが、喜んでもらえてよかったと心からそう思いました。あたたかい気持ちをこちらもまた分けてもらって、そんな関係に恵まれたことに感謝せずにはいられませんでした。
(暖かな心の糸で結ばれた地、カンザスシティ)
またこの他に、前述の写真をロイヤルズの球団の方にもせっかくなので見てもらえたらと思い、知り合いの職員の人にカードと共に送ったのですが、これまた大変喜んでもらえて、今度はお返しにロイヤルズのグッズをたくさんいただきました。まさかそんな風にプレゼントがもらえるとは思わなかったので、とてもびっくりしましたが、こうしてカンザスの人たちといろんな形で心と心に暖かい糸でつながっていることを実感し、それが私にとって何より最高ののクリスマスプレゼントとなりました。
今や私にとってカンザスシティは心の中心の場所となりつつあります。心の中心、それは自分自身の全てのエネルギーの中心でもあり、どこからともなく溢れてくる深い愛情の源でもあります。そんな人間関係が、今少しずつ育ってきていて、それこそがまさに私の宝物なのです。
こんな贈り物を与えてくれたカンザスの友人達に心から感謝せずにはいられない今日この頃です。